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May 24, 2012

写真日乗2012/05/24〜スカイツリーは迷惑施設?〜

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撮影:2012/04/07  東京・隅田右岸
Leica M8.2  Summilux M 35mm f1.4 ASPH.

案の定というべきか、開業の大イベントが終わったとたん、メデイアは逆張りの報道をはじめた。静かに暮らしていた住民にとって、日本中が、いや世界中が注目するこの巨大な電波塔をめがけて押し寄せるお上りさんのおかげで、生活のリズムが狂わされているということだ。それは、開業前からいわれていたことで、いまさらという感じもするが、まさに記者クラブ制度のように、報道機関は談合をし、「開業までは」と自ら口封じをしたように思えてならない。
よいアングルで撮るために、勝手に人の土地に入り込んだり、マンション、ビルの外階段をのぼったり...。所詮たいした写真など撮れないのに、ずかずか土足で上がり込む様は、「旅の恥はかきすて」の喩えそのものである。
人が集まればお金は落ちるが、ゴミも落ちる。それらを片付けるには、それなりのコストが必要だが、例えば、赤坂、六本木などで開発事業を進め、東京の新しいスポットづくりに取り組んできた森ビルでは、社員やテナントの従業員などが、定期的にボランティアでゴミ拾いをし、周辺住民との関係を築いてきたという。その方法は、清掃専門の業者に金を払って街をきれいにすることとは、一線を画す。心遣いという面でずいぶんと異なるものである。
スカイツリーで働き所得を得ている者が、この街の住民としての意識を持つくらいでないと、当面、混乱は収まらないのではないか。

May 23, 2012

写真日乗2012/05/23〜まなざさる〜

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撮影:2012/05/20   横浜市鶴見区
Leica M8.2  Summicron M 35mm f2.0 ASPH.

わたしの友人の仙台在住の歌人、菊池孝彦がまたしても歌集を上梓した。第一歌集が、2010年11月、そして2012年の春に相次いで2冊の歌集を出した。わたしより5歳若いが、ある意味吹っ切れて、立て続けて歌集を出すことになったのだろう。
菊池は、フォトグラファーでもある。この春出した、「まなざさる」と「彼の麦束」の表紙写真は、菊池の撮ったものが使われている。それぞれミノルタのTC-1とライカのMPで、もちろんフィルムで撮られている。純粋な歌集なので、写真が挿入されているわけではないが、歌集の表紙の写真も作者のものであると、理解は進む。
「まなざさる」から、何首か引く。

 逆光のなかを立ち上がればあなたはこれから劇的である

 一枚撮り終えしのちいくつかの顔はまだ笑みを作りおり

 シャッターを押すは衝動なりという 衝動も悪しきことのみならず

 ネガに写りし桜の花を見ていればあの世のことに考えはゆく

 斜め正面から改心の一枚という肖像写真(ポルトレ)は殺意そのもの

才能は、なるべく早くかたちとして残しておくべきか。

May 22, 2012

写真日乗2012/05/22〜はや梅雨寒〜

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撮影:2011/05/01  川崎・チネチッタ
Leica M8.2  Summicron M 35mm f2.0 ASPH.

今日は、スタイツリーの開業日。10キロと離れていないわたしの職場からは、雨雲で全く見えなかった。それでもこの日の入場券を抽選で手に入れた人々の高揚感は想像に難くない。昨日の金環日食といい、今日のスカイツリー開業といい、メディアがこぞって取り上げるイベントに事欠かない、2012年の初夏である。
さて、今頃はというと、菅前総理の血迷ったかと思うような発言に目を白黒させていた。大震災後の対応に失敗した民主党政権の戦犯であることは疑いようもないが、日本の政治システムでは、総理の座を追われても議員の立場に変わりはない。その元気な姿は、神経が何本か抜けているのではないか思わせるほどだ。
その前の総理も沖縄で野中氏から、「恥を知れ」と面と向かって批判された。それにも、どこ吹く風。こうした総理経験者の無邪気な振る舞いに何もできないのが、いまの政治情勢だということだ。


May 21, 2012

写真日乗2012/05/21〜金環日食に涌いた日に〜

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撮影:2012/05/15  東京・赤坂
GXR + GXR MOUNT A12    
Voigtländer WIDE HELIAR 15mm f4.5

日本の多くに人々が、同じ時間に同じ太陽と月を見ていた。そのことはとても面白いことで、メディアが煽ったことであっても、皆が感動したのであれば、それは結果的に良かったのではないか。大震災の翌年に、このようなイベントを用意していた宇宙の摂理に感謝したい気分だ。
わたしは、横浜在住で、今日のように北東風が入るとどうしても曇りがちで、金環日食のその時間は、雨が降っていた。それでもその10分ほど後に東の空が明るくなり、細い三日月の形をした太陽がはっきりと見てとることができた。とてもとても、きれいだった。
わたしはフォトグラファーではあるが、これをカメラに収めようとは思わなかった。心にだけとどめおく方がよいものだってある。
次の金環食は、18年後の北海道だそうだ。どんな日本になっているだろうか。

May 20, 2012

写真日乗2012/05/20〜同じ処から同じ道で同じ処へ〜

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撮影:横浜・京急鶴見駅付近
Leica M8.2  Summicron M 35mm f2.0 ASPH.

首都圏の大手私鉄、東急と京急のコラボレーションで、ウォーキングの企画が今日、開催された。東急東横線の元住吉を出発し、京急本線生麦近くのキリンビール横浜工場をゴールとするコースだ。わたしのランニングとその後の外出の時間とかち合い、その様子をつぶさに見ることとなってしまった。
大勢の人が歩いていた。同じ処から同じ道で同じ処を目指す。何か不自然なものを感じないか。人の立てた企画に乗ること、それはそれは楽だろう。そうならば、決して不自然ではないが、大勢の人が同じ道を歩く。こういう日本人の習性は、今日日、決して褒められたものではない。
日曜日の大切な時間、それぞれ時間の使い方があるので、この企画で一日、日頃の運動不足を解消したいということかもしれない。しかし、それなら連れ合いと、あるいは家族とコースを考えて歩いてみてはどうか。大地震など非常時の対応にも、そうした家族単位の行動を通じて、いろいろなヒントが出てくるのではないか。
渡された地図と所々に貼り付けられた標識を頼りに、みな黙って歩くような思考停止の行動をわたしは評価できない。

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