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February 04, 2013

写真日乗2013/02/04〜十二世團十郎、死す〜

20130204l1001024

撮影:2013/02/04  神奈川県川崎市
Leica M Monochrome Voigtländer NOKTON Classic 35mm f1.4 SC

昨年12月5日、十八世勘三郎が亡くなったとき、私は有給休暇を取っていた。朝起きてパソコンを開いて訃報を知り、貴重な有給休暇に予定していたことがほとんど出来ないほど落ち込んでしまった。そして今日も、有給休暇を取っていた。12月5日と同じように朝方、知った。
お二人とも、最後は肺炎。癌がもとだった勘三郎と白血病で免疫機能の落ちていた團十郎はもちろん状況が異なるが、病名としては同じ肺炎である。お二人とも、肺炎で亡くなるような歳ではない。なにやら死に神でもとりつかれたような梨園である。
團十郎さんとは、一度だけ、私が所属する政府の会合でご一緒した。背は低いが、ものすごく貫禄のある姿に、隣に座っていながら、お話をすることすらできなかった。その日、團十郎さんが出席されると事務局から情報を得ていれば、いろいろ考えて、一言二言、歌舞伎のことなど聞いてみたかった。
その後、何度も團十郎さんの舞台を観て、そのたびに宗家の芸を堪能させてもらった。昨年11月の新橋演舞場、幸四郎と組んだ「勧進帳」が、私の観た團十郎さん最後の舞台だったが、その前に澤瀉屋の襲名披露公演で勤められた「将軍江戸を去る」の徳川慶喜を私は忘れることができない。
徳川慶喜の台詞、「江戸の地よ、江戸の人よ、さらば」は、いまでも耳に残っている。それが文字通り、お別れになってしまった。

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Comments

 慶喜はいろんな意味で賛否両論ある人。鳥羽伏見から部下を見捨てて江戸に戻ったことから卑怯者呼ばわりされることも少なくないですが(今年は新島八重のドラマがあることもあってそういう風潮は強まるかもしれないな)、無血開城以降の穏やかな過ごし方に、逆に凄みを感じたりもします。

 歌舞伎にとってはまさに「現代劇」だったモチーフ。
 おそらく、慶喜像がかわる強さがあるのだろうな。そういうお話しをお聞きするとなおのこと、見てみたくなります。
 切ないですね。

それは幕藩体制の維持のために懸命に戦った者からすれば、慶喜は裏切り者でしょうね。でも考えてみたら、大政奉還で明治天皇が軍人となったことの方が、ある種の裏切りではないかな。宮中の人が、軍服を着て馬に乗る。世界がひっくり返ったようなものだと思います。

明治維新は、やはり日本人の既成概念をひっくり返したという点で面白い歴史の転換点だったのでしょう。

「将軍江戸を去る」は、いまでもときどき上演されますが、歌舞伎としてみると、せりふ劇なので、口跡が良い役者がそろわないとだめな演目です。その点、團十郎さんの慶喜は良かったですね。

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