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July 10, 2017

写真日乗2017/06/26〜やはりおかしい獣医学部新設〜

20170624_dsc4358_2



撮影:2017/06/24 於:水戸市
SONY RX100Ⅲ



国家戦略特区での獣医学部新設の決定に関わった諮問会議の民間議員らが記者会見を行った。

彼らは、国家戦略特区を活用した規制緩和を推進する重要性を訴えたが、そうした一般論を加計学園の問題に当てはめて語るのは無理があると私は思う。
竹中氏も八田氏も、長年、政府の審議会等で活躍をし、知名度を上げた人物である。長年、政府から指名され辞令を受けるには、振る舞いに問題があってはならない。私も、高いレベルの審議会、諮問会議ではないが、何度か大臣の辞令を受ける委員に就任している。指名されるにはもちろん学識経験者でなければならないが、政府の施策にたてつくものは、そもそも選ばれない。とりわけ学者は、自身の意見を強く主張する人が多いが、こと審議会においては、自らの立場をわきまえ、立ち居振る舞いに留意できる者だけが、政府の政策決定に影響を与える力を与えられ、同じような役職の辞令を長年もらえる。いわゆる御用学者と呼ばれる存在である。
忖度とまではいわないが、政府の意向を前提として、ある程度、きれいに理屈を並べ、当初想定している結論に導くと評価が高まるのだ。私自身も反省しなければならない局面は、これまでもあった。ここで引き下がるべきではないと思いつつ、大勢に逆らうことができず、肝心のことを言えなかったことは幾度もある。
八田氏は「獣医学部の規制は既得権による岩盤規制の見本のようなものであり、どこかでやらなければいけないと思っていた」というが、八田氏は、獣医の役割、ニーズなどに知見があるわけではあるまい。ペットブームで開業医は増えているが、例えば、今回注目された公務員獣医は人気職ではなく、獣医学部卒業生のうち、少数しか選ばない就職先だという。いくら獣医学部を新設しても、公務員獣医が増えるわけでないのである。八田氏は、「1つやればあとはいくつもできるというのが特区の原理で、1校目は非常に早くできることが必要だった」と述べたが、それでなくても定員割れしている大学が多いの現状で、大学の学部新設は乱暴である。しかも、私立大学の獣医学部の学費は高額である。教育格差が問題とされているなかで、高い授業料、施設費などを払える家庭の子女しか入れない私学に獣医学部を置くのは、どう考えてもおかしい。たとえば、公立大学で、獣医学部の新設を希望しているところがあれば、奨学金などと組み合わせ、公務員獣医を増やす手立ては考えられようが、私立の獣医学部ができても、授業料等の元を取るためにペットを対象とした獣医になる者ばかりが増えるのは目に見えている。だから、日本獣医師会は競争激化を嫌って反対するのである。
繰り返し書くが、私立の、それも総理のお友達の経営している学校法人に獣医学部新設を認めたが問題なのである。公務員獣医の不足には、学部新設にとらわれることなく、様々な施策が検討される必要があったと思うのだが、そのあたりを議論せずに、学部新設だけを推し進めた彼らは、やはり御用学者なのだと思う。

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