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July 11, 2017

写真日乗2017/06/27〜クラシック音楽界の常識〜

20170624_dsc4364

撮影:2018/06/24 於:水戸市・姫子
SONY RX100Ⅲ

今月の東京交響楽団、川崎定期の指揮は秋山和慶。ソリストとしてホルンのフェリックス・クリーザーを迎えての演奏会だった。

先日、水戸から戻りながら、その前半を聴いてきた。楽曲は、ウェーバーの歌劇「オベロン」序曲とJ.ハイドン(偽作)のホルン協奏曲第2番ニ長調 Hob.VIId:4、モーツァルトのホルン協奏曲第2番変ホ長調 K.417である。休憩後の後半演奏されるのは、メインとなるブラームスの交響曲第1番ハ短調 作品68だったが、この日も陸上の日本選手権をNHKが生中継するということで、残念ながらパスした。来週同じ第1番をミヒャエル・ザンデルリング指揮のドレスデンフィルで聴くので、秋山さんには申し訳なかったが、パスさせてもらった。
このフィリックス・クリーザーというホルン奏者は、実は生まれつき肩から先の両腕がなく、それでありながらも4歳のときに両親にホルンが吹きたいと言ってはじめたという人だ。ホルンを足のある台の乗せて、自身の右足でその台の足を押さえ、左足の指でホルンのハンドストップを操る。ホルンはもともと、ハンドストップのない楽器で、唇で音の高低を出していた時代が長い。この日演奏されて二曲は少なくとも、そうした時代に作曲されたものであるから、古楽器を使っての演奏というのなら分かるのだが、現代のハンドストップのある楽器を足指で操るとは恐れ入った。
ドイツ国内で演奏してきたが、今回は、ソロでの演奏会も含め、かなりの期間、日本に滞在して各地で演奏会を開く。その一つとして、東京交響楽団との共演が実現したというわけだ。
クラシックの世界は、イコール・フッティングの世界なので、障害のあるなしで評価が異なることはない。クリーザーの奏でるホルンの音色は力強く、そして繊細であった。その自在なテクニックは、足だろうが手であろうが関係はなく、目を瞑り聴き入れば、むしろそのすばらしさが分かる。
曲芸は曲芸だけに終わるが、クラシック音楽のように、評価のスタンダードがしっかり定まっている世界では、こうした演奏家が普通に評価される。障がい者の才能は、本来、そうした形で評価されるべきだが、アファーマティブ・アクションが行き過ぎることはままある。最高水準のクラシック音楽の世界で、不均衡是正の措置がとられているということを聞いたことはないが、様々な分野でどの程度のことが行われているのか実態を調べてみる価値はありそうだ。
スポーツのように、健常者が行うものと異なる競技が開発されて、パラリンピックという、世界が注目する競技大会があるのは、むしろ例外なのかもしれない。

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