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August 07, 2017

写真日乗2017/07/30〜吉右衛門、雀右衞門〜

20170730l1050155
撮影:2017/07/30 於:厚木市文化会館
Leica Q Summilux 28mm f1.7 ASPH.

厚木市文化会館で「松竹大歌舞伎 中央コース」の公演、吉右衛門と雀右衛門の『三笠山御殿』を観てきた。配役は以下の通り。

杉酒屋娘お三輪 芝雀改め中村雀右衛門
烏帽子折求女実は藤原淡海 中村歌昇
入鹿妹橘姫 中村米吉
豆腐買おむら 大谷友右衛門
漁師鱶七実は金輪五郎今国 中村吉右衛門

基本的に、雀右衞門の襲名公演である。
曇りがちで、ぎらぎらした日射はなかったが、湿度が高く、夏の歌舞伎観劇は会場に着くまでが大変である。
この全国巡業の歌舞伎公演は、全国公立文化施設協会が主催するものだ。二時間の公演でチケット代も安く、気楽に松竹大歌舞伎を楽しんでもらおうという目的で、50年前に始まった。
そういえば、雀右衛門は前名、芝雀は50年間、名乗られていたという。雀右衞門にとって、ちょうど区切りの襲名披露興行となった。
吉右衛門が鱶七、実は金輪五郎今国鮒七を勤め、雀右衛門がお三輪を勤める「三笠山御殿」は、歌舞伎座でもかけられるべき演目だ、ゆえに長躯、暑い厚木まで行くことを決めたわけである。今日は千秋楽、1カ月にわたる興行で間合いも十分にこなれ、いろいろ工夫のできる頃であり、楽しみにしていた。
吉右衛門の鱶七、実は金輪五郎は、10年ぶりだそうだ。そして、雀右衛門のお三輪は初役である。吉右衛門は、四世雀右衛門とこの演目で共演しているようで、「歌舞伎美人」のインタビューでは、「(四世雀右衛門の)おじ様は本当にいじめられている感じがいたしました」と語っている。
その場面がひとつの見せ場になるが、五代目のお三輪もいじめられ不憫な雰囲気は十分出ていたように思う。渡辺保氏の劇評では、初日の大田区民ホールでの公演を観て「哀れ気がうすい」と書かれていた。その感じもないではないが、1カ月で30公演以上をこなし、立派なお三輪になっていたように思う。
吉右衛門の鱶七、実は金輪五郎今国は、体調が良いのか、とても切れ味があり、巡業とはいえ真剣勝負の姿が強く印象に残った。芸の幅の広さ、奥行きがつくりだす立体感は、今この人でないと出せないものなのではないかと思った。見得も豪快で、スカッとした気分にしてくれる歌舞伎だった。
歌舞伎座ではぜひ「鱶七上使」から通しで観たいと強く感じた。

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