カテゴリー「Ai Nikkor 45mm f2.8P」の記事

June 08, 2013

写真日乗2013/06/06〜F1訪問、その1〜

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撮影:2013/06/02 横浜市・鶴見
Nikon D800 AI Nikkor 45mm f2.8G

F1という呼称を使わせてもらう。以前はサッカーの代表合宿が行われていたJビレッジを専用のバスで出ると、空間線量が1マイクロシーベルトを越えた。F1から20キロ離れている。あの年、3月15日の東京の空間線量は1に達していなかったから、2年半近く経っても、かなり高いことがわかる。この前線基地には、若い女性も勤務していた。使命感のある女性たち。
すぐにN町に入る。全域、避難指示解除準備地域になっているので、国道沿いの住宅で改修業者が入って作業を行っているが、除染はまだこれからのようだ。2枚ほど水田が整備され田植えが行われていた。どの程度のコメができるかを試すという。しかし、上下水道などインフラについては、整備の見通しは立っていないようだ。除染作業も急ピッチで行われており、分別された土や草を入れた袋が、無人の休耕田に整然と並べられている。これらはいったいどこに持っていくのだろうか。
T町に入ると太平洋に近づくためか、国道にも海霧が漂ってくる。それに淡い陽光が差し込み、とても幻想的だ。5マイクロシーベルトをときどき越える。JRは、右に左に大きくカーブしながら北上しており、C61でも走らせたら、とても良い写真が撮れそうだ。しかし、T駅は津波で流された。このあたりは、仏浜という美しい名前がつけられている。
家や仕事場に自動車が放置されたままだが、ナンバープレートは外されている。ベンツなどもちらほら見かける。ナンバープレートを外すのは、悪用されるからだろう。大手の洋服全国チェーン店では、ガラスが割れた店内の中にジャケット類が吊されたままだった。陽差しがさしているが、廃墟そのもの。

May 20, 2013

写真日乗2013/05/19〜このくらいの比率にするためには〜

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撮影:2013/05/19 JR鶴見駅
Nikon D800 Ai Nikkor 45mm f2.8 P

私は週末、隣町のショッピングセンターに買物に行くことが多いが、その時、この国の実態がよくわかる。子供に比べて高齢者がいかに多いかということを痛感するのである。この写真に収まっているのは子供2人と高齢者1人だが、このような比率の社会にならないと、いかなる施策を講じても日本経済は再生されないだろう。
ということもあってか、夏の選挙に向け法案のかからない国会を離れて安倍総理は先週、企業の運営する保育所を視察していた。女性が結婚をして子供をもうけ、働き続けることのできる環境を整えようと、政府もいろいろ施策を打とうとしている。女性の活躍を日本経済の再生に生かそうという「ウーマノミクス」という言葉があるようだが、大学を出て会社と自身で描いたキャリアプランに基づき、業務の習熟度を高めるために頑張った結果、気付いたら結婚も第一子出産も適齢期も過ぎてしまった、という女性を何とかしないと、少子化の根本的なところは解決されないように思う。
30を過ぎて結婚し、35を過ぎて出産を考えるような女性が、不妊治療や出産前遺伝子診断などで大変な苦労をしていることはメディアでも報じられているが、男女とも20代で結婚し早い時期に子供を2,3人もうける、むかしなら当たり前の姿を取り戻すことを基本に据えて、人生をどう生きるかという教育面も含めて総合的な施策を考える必要があるのではないだろうか。

May 04, 2013

写真日乗2013/05/04〜「熱狂の日音楽祭」第二日〜

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撮影:2013/05/04 東京国際フォーラム
Nikon D800  Ai Nikkor 45mm f2.8P

ご覧の通り、「熱狂の日音楽祭」会場の東京国際フォーラムは、人、人、人、である。おそらく、有料公演のチケットを持っていない人たちも大勢やってきているようだ。
東京でこの音楽祭が開催されるようになったのは2005年。私はその第1回を含め、9回中8回、有料公演のチケットを事前にとって通ったことになる。一番面白かったのは、やはりモーツアルトだったが、普段聴かない楽曲を聴けた2007年の「民族のハーモニー」(国民楽派の音楽家たち)などが印象に残っている。今回は、二日間の六公演で、それに匹敵するような印象深いコンサートが聴けており、一日聴き終わると、ネットで作曲家や演奏者、指揮者、オケの名前をググっては、面白そうなディスクを購入している。やはり無料公演では得られないものが、有料公演の会場には満ちあふれているのだ。
さて、今日の期待は、スザンナ・マルッキ指揮のアンサンブル・アンテルコンタンポランの演奏である。楽曲はともかく、この室内楽団は、ブーレーズが設立したという点において、一度は聴きたかった。来日は18年ぶりというから、21世紀の音楽表現を目指すこの楽団の真の姿に、私を含めここにいる者のほとんどがはじめて接することになる。ソリストたちの集団ゆえ、演奏レベルの高さは一聴して明らか。今日は、ブーレーズとドビュッシー、ミュライユの室内楽三曲を披露したが、いずれも心地よい響きに感動した。ミュライユは、はじめて聴いたが、実に精緻で説得力のある楽曲だった。どこか、武満の影響を受けているような、あるいは影響を与えているような雰囲気に満ちていて、日頃から武満を愛聴する者からすると、聴きやすかった。
前後するが、児玉桃、麻里姉妹連弾のメシアン「アーメンの幻影」では、ふたりの渾身の演奏にブラボーを送った。姉妹ならでは、というとあまりに単純だが、力強い桃に細やかなタッチが上品な麻里のコンビには、この楽曲はうってつけだ。このような楽曲が、毎日のように東京のどこかで開かれるコンサートでは全く聴けない状況は、やはり残念である。

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