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September 02, 2015

写真日乗2015/08/29~再び、国鉄蒸気~

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撮影:1975/02 於:石北本線・常紋峠
Nikon F2 Nikkor 50mm f1.4

書きたいテーマは様々あるのだが、なかなかまとめられない。
安保法制反対の運動の高まり、五輪がらみ新国立競技場の整備計画の見直しなどは、短文でとりあえず書いたはみたものの、十分に言い切れていない。しかし、リハビリのトレーニングは何度目かのピークを迎え、考えたり文章をまとめる時間がとれないのだ。こうした状況は、この夏、ずっと続いており、しかも「写真日乗」において肝心の写真すら撮れていないのである。
ゆえにこうして、40年ほど前の写真を持ち出しては、当時のことを振り返るのである。青年は未来を見、老年は過去を振り返るというのは通説だが、私も老年の域に入ってきたのか。
しかし、当時のネガフィルムをスキャナーで取り込み、Adobe Lightroom で傷やごみ、カビなどを補正していく作業は根気が要る作業である。デジタル画像処理の基本を押さえておかないと、全く手に負えないものであり、普通の老年ではできない。常に最新のアップデータを入手し、新たに加わった機能、改善された機能を調べて活用していくことが重要であり、言い方は悪いがボケ防止になると自身に言い聞かせている。
この写真は高校一年の春休み、すなわち二年になる直前の春休みに挑んだ石北本線・三角山からの俯瞰である。前日の午後に斜面をよじ登り、夕刻、適当な斜面に雪洞を掘り、ビニールシートを敷いて、ラーメンなどを食べながら一夜を過ごした。翌朝、一番の貨物列車から撮影しようとすると、この方法しかないのだが、天候が悪化したら、全く撮れなくなる。
そういうリスクの高い試みであったが、幸い朝方は陽射しがあり、昼までは視界が開けていた。このポイントからは、10分近く列車の接近、通過を見ることのできるのだが、こうしてみると引き付けたこのアングルが、私自身、一番好きである。





July 22, 2015

写真日乗2015/07/18~又吉直樹の「火花」を読みながら~

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撮影:1972年8月 於:国鉄・門司港駅構内
NIkon FTN Nikkor 50mm f1.4

又吉直樹の小説「花火」が第153回芥川賞を受賞した。私は、同時受賞の羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」ともに読んでいない。いつからか、現代小説を読むことがなくなった。唯一読むのが村上春樹の書き下ろしのものだが、あとはブックオフで買ってくる文庫の三島由紀夫や芥川龍之介、川端康成など、いまや古典ともいうべきものの再読ばかり、それも短篇ばかりだ。
それでも又吉のものは、honto のダウンロード版で読み始めた。最初の3分の1ほどを読んで、「これは受賞作に相応しいものだ」といううことが分かるのだが、果たしてこのテンションが最後まで続くのだろうか。ひとまず、読むのを中断している。
又吉は高校時代サッカーの選手でインターハイにも出場しているが、無類の読書家だったという。芥川龍之介の「トロッコ」を読んで、同じような感慨を持つ人間がいることを知り、文章を書こうと決意したとも言っているようだ。
もちろん私も少年期に「トロッコ」を読んでいる。ちょうど同じくらいの世代の少年が主人公で、私自身も住んでいるところから遠い町に出かけては、蒸気機関車の写真を撮り始めた時期と重なっている。行ったからには、帰ってこなければならない。行くのは簡単だが、自力で帰ってくることは存外大変である。
この写真は、私がそうした撮影行を何度か続け、はじめて九州の地を踏んだ中学3年生の夏のものである。一人旅で行き、彼の地で同年代の仲間と出会い、一緒に撮影をして、ほぼ旅程の終わるころ、この即席チームの解散式ともいえるものを門司港駅で執り行った。そのときの記念写真である。
こうした経験は、10代までに済ませておくことが、その後の人生で有効なのだろう。いつまでも大人の指導のもとで動くのではなく、自分で考え行動する。最近の若い者は・・・、というのは大人の常套句だが、現実を受け止める心の強さは、このような体験からしか身につかないと思うのである。

February 06, 2015

写真日乗2015/02/02〜二つの幸運〜

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撮影:1974/03  石北本線・常紋峠
Nikon F2 Nikkor 50mm f1.4 Tri-X 400

この時期になると必ず思い出すのは、渡道、すなわち北海道に渡り、国鉄が最後まで営業運転で動かしていた蒸気機関車を撮影に行った頃のことである。今でも、JRだけではなく大井川鉄道や真岡鉄道が、動態保存している蒸気機関車を使って、観光列車の運行をしているが、当時は日常の鉄道輸送を担う存在として、非電化区間のローカル列車や貨物列車を牽引していたのが蒸気機関車であった。それも1970年代に入ると急速にディーゼル機関車に置き換わりつつあり、まさに風前の灯火を撮りに行くような気分での撮影行だった。
国鉄蒸気の終焉は、この写真を撮ったちょうど二年後のことであるが、全般検査というすべての機器を取り外し、仔細に調べる検査、略して「全検」の時期を迎えた蒸気機関車から、順次、廃車となり、新造のディーゼル機関車に置き換わっていった。この写真にも、その様子が見て取れる。先頭で牽引している機関車は誰でも知っているデゴイチ、すなわちD51であるが、峠越えのために後部に連結されている補機(補助機関車)は、DE10という型式のディーゼル機関車で、大正時代につくられた9600型という蒸気機関車を置き換えるために配属されたものである。
この一年前までは、補機も蒸気機関車であり、二条の煙が蒸気撮影の醍醐味を味わせてくれたのだが、それもないものねだりである。しかし、国鉄蒸気終焉の現場にこうして立ち会えたのだから、幸運であったと言わねばなるまい。
写真はいまやデジタルの時代であるが、気温の低い厳寒期の北海道で、こうした写真をものにするのは、バッテリィ等電気系統の問題で難しいかもしれない。当時は、機械式のカメラであり、寒さで撮影ができなかったという経験はほとんどなかった。撮った写真も、ネガフィルムがカビだらけでも、デジタル・スキャニング、画像ソフトでのレタッチを経てこうして蘇るのだから、これも幸運だといえよう。

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