Posts categorized "Voightlander SUPER WIDE HELIAR 15mm f4.5"

August 14, 2014

2014/08 短歌作品「早朝」

暗がりよりヘッドライトのあらわるる時刻を待ちつ他人とともに

三路線計十二本の鋼鉄のレールに映る明け方の空

不規則にしずくの落ちる先頭の車両の止まるあたりを選ぶ

目の前に新型機関車牽引の石油運搬列車が止まる

臨海を辿りて汐風はらみつつ機関車動けば風は動きぬ

風の巻く一分ほどのあとにくる静寂ひとはいまだ三人

居心地のよきこの静寂に響きたるパンプスわれの耳石を乱す

もみ上げの下にも残る剃り残しきっと可笑しき本日の貌

アナウンスはなけれどいくぶん遅れ出て南行待つひと徐々に増えゆく

いち早く遅れ知らせる振動はスマホ・アプリの設定通り

ホーム下に千円カットの開店のチラシ剥がれて運ばれてきぬ

旋風はしるホームにいつまでも消えることなき黒き血痕

_dsc0368_2


撮影:2014/08/11  東京・有楽町
SONY α7s Super Wide Heliar 15mm f4.5 aspherical ii

February 10, 2013

写真日乗2013/02/09〜目には見えないものを捉える〜

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撮影:2013/01/27 横浜市・総持寺
Leica M8.2 Voigtländer SUPER WIDE HELIAR 15mm f4.5 

少し前に撮った写真だが、赤外線写真はとても面白く、こうしてときどき撮ると創作意欲がわく。写真に限らず、マンネリに陥ることはままあるので、自宅近所を歩いて、撮るときにはうってつけの撮影方法だ。
赤外線写真の場合、ピントの位置が狂うので、その補正が必要だが、このレンズのように超広角を使えば、パンフォーカスで捉えることでその必要はなくなる。問題は光を通さない Infrared Filter を使うことか。ISOをあげても、絞り開放、スローシャッターで切らなければならない。これはISO320、絞りf4.5、シャッタースピード1/30の画だ。晴天で、陽光の当たった被写体しか、手持ちでは撮れない。
もう一つの問題は、デジタルの場合、センサーの前に装着されている IR Filter を外すという改造が必要だ。この Leica M8 系はもともと IR FIlter が装着されていないので、オリジナルのまま撮って仕上げていける。
RAW で撮って Lightroom で現像、ホワイトバランスを取り直し、Photoshop C56に受け渡して、カラースワップをして仕上げていく。逆光で撮ったこの写真は、まるで月光下の雰囲気を醸し出しているが、このほかにもいろいろな仕上げ方がある。
目に見えない赤外線を捉えて、その特性を引き出すことで、見えないものが見えてくる。それは赤外線だけではないようである。

February 01, 2013

写真日乗2013/01/31〜世界初演の価値〜

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撮影:2013/01/31 東京・上野駅
GXR + GXR MOUNT A12 
Voigtländer SUPER WIDE HELIAR 15mm f4.5

この写真を見れば、わかる人はわかることなのだが、この日、この地で、「世界初演」に立ちあってきた。「世界初演」に立ち会うことににこだわりを持つ人がおり、その熱い気持ちを理解できないわけではないが、その場にどのような者が立ちあったとしても、実際、歴史は変わらない。
西洋のオペラでも、日本の歌舞伎でも、初演、大人気を博して、その後も繰り返し上演される演目はもちろんあるが、何度かで打ち切られ、その後、全く上演されない運命のものの方がはるかに多い。芸術、芸能の世界の残酷さは、見る者、聴く者のレベル、感性で、その後の処遇が決まるというところだろうか。
オペラも歌舞伎も所詮、大衆を対象としたものである。いくら専門家や評論家、その筋の通が褒めちぎったところで、大衆の支持が得られなければ、繰り返し上演され、木戸銭をいただけるようにはならない。大作曲家の大作の場合は取り巻きも多く、そのサークルに加わっていない者が下手に発言すれば、袋叩きにされかねない。ゆえに言論は、自主規制のかたちで統制される。いま私にも利害はあるので、その統制の管理下にあると言えるのかもしれない。
そういえば、ある歌人が他者の著作の解説に、村上春樹について否定的なニュアンスの文章を書いたところ、編集者の方針で掲載が取り消されるということがあった。また、中島みゆきを取材しているフリーランサーが、インタビューに行く先々で、「みゆきさんのことを探らない方が良い。仕事を失うよ」と忠告された。そうした話を聞くに及んで、言葉が出なくなるものは決して少なくないのだろう。

January 16, 2013

写真日乗2013/01/16〜夜明けは来ない〜

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撮影:2013/01/16   東京・日比谷
GXR + GXR MOUNT A12 
 Voigtländer SUPER WIDE HELIAR 15mm f4.5

週1回くらいの頻度で、朝食会がある。東京都心に午前7時過ぎに着くように自宅を出る。まだ自宅を出るときはもちろん、都心に着いても夜明け前である。
月曜日の雪が残り、まるで冷凍庫のような都心であるが、もう人々は動き出している。私のように週一度ではなく、毎日のようにこのくらい時間から働き始めている人は数多くいる。働かなければ生きてはいけないし、この時代、仕事は選べない。誰もがゆっくり暖かい布団のなかで寝ていたいところだろう。
そういえば、わが町に老人が多いが、朝から精を出して掃除をしたり、ゴミ出しをしている老人を見かけない。雨戸は固く閉じられている。年金暮らしの老人が惰眠を貪るなかで、現役世代が必死に働き、社会保障の財源を国庫に納める。これでは日本の夜明けは、いつまでたっても訪れない。

December 30, 2012

写真日乗2012/12/27〜安倍第二次内閣2日目〜

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撮影:2012/12/27  東京・四谷
GXR + GXR MOUNT A12 
 Voigtländer SUPER WIDE HELIAR 15mm f4.5

昨日、首班に指名され、組閣を行った安倍第二次内閣、今日の最初の仕事は、拉致問題への対応だった。午前中、古屋拉致担当相が官邸に入って45分ほど打合せをしてることから、それはわかる。そして午後は、外務省の河相事務事案以下、幹部が大挙して入っている。当然、日中、日韓関係への対応を協議したのだろう。
こうしたことは、新聞紙上が日々報じる首相動静で明らかになっている。いま政治がどの政策分野を優先しているかがわかるわけだが、就任直後の会見で経済再生を強く訴えたのとは異なり、民主党政権が何もできなかった拉致問題と、こじらせてしまった隣国との関係を優先したのは、内閣として正しいスタートだといえる。
国は、経済がすべてではない。経済はむしろ民間に任せるべきで、政府が介入して経済が栄えた国はない。企業が自由に事業活動ができれば、雇用も増えて賃金も上がる。財政支出はそれほど増やさなくても、安倍総理のいうインフレ2%は実現できる。
それには規制改革が必要だが、霞ヶ関の長年、その分野で業界を指導してきた原局のノンキャリアが抵抗する。それをキャリアは見て見ぬ振りをする。それによってキャリアだけが偉くなれる仕組みができあがっているわけだ。いくら大臣が幹部職員に檄を飛ばしたところで促進されるものではないというのが規制改革なのである。

December 27, 2012

写真日乗2012/12/26〜東京の街の楽しみ方〜

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撮影:2012/12/26 東京駅丸ノ内北口
GXR + GXR MOUNT A12  
Voigtländer SUPER WIDE HELIAR 15mm f4.5


都心に地方からの観光客が増え始めるこの時期、道を聞かれることが多くなった。毎日、車で通勤している愚息の話でも、首都高い地方ナンバーが溢れているという。首都高は、表示がしっかりしているので、カーナビを使いながら進めば、だいたい目的地周辺までは連れて行ってくれる。ゆえに、首都高は年末、とても混むのだ。
しかし下道といえば、通行量は徐々に減っていく。すこし都心の位置関係がわかれば、下道で使った方が効率的に動ける。
今日の東京は、この冬一番の冷え込みだったが、下道を走らせて、ときどき広い道の左側に車を止め、東京の街を眺めるてみる面白いと思う。なにも、目的地までダイレクトに行くことはない。下道を使って、しばし師走の都心を眺めてみてほしい。

写真日乗2012/12/25〜月曜日はクリスマス〜

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撮影:2012/12/13  東京・半蔵門
GXR + GXR MOUNT A12 
  Voigtländer SUPER WIDE HELIAR 15mm f4.5

日本のシンガーソングライターが書いたクリスマスソングはあまたあるが、私は一番好きなのは、松任谷由実の「忘れかけたあなたへのメリークリスマス」だ。要するに、最近よくいわれるクリぼっちの歌である。
すこし引いてみる。


 たかが冬の一日じゃない
 べつにどうってことないじゃない
 誰が決めたの 今日に決めたの

 チカチカと街路樹が光りだせば
 それは魔法のはじまり
 だんだんとよみがえる
 忘れかけた あなたへのメリークリスマス

今年、イブが振替休日でお休み、平日の火曜日がクリスマスだったので、火曜日の仕事を考えて、前倒ししたカップルも多かったのではないか。そんな街に独りぼっちで歩くのはさすがに勇気がいるが、この季節、忙しくてデートどころではないものの方が多いのではないか。
わが愚息も休日出勤だったようだが、仕事があって働けるということは、このご時世、幸せなこと。働けば、クリスマスでなくても、いろいろなことが計画できる資金ができる。クリスチャンでもないのに、この一日をとくべつに考える必要はない。

December 18, 2012

写真日乗2012/12/18〜集団的自衛権について〜

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撮影:2012/12/17  東京・大手町
GXR + GXR MOUNT A12 
  Voigtländer SUPER WIDE HELIAR 15mm f4.5

北朝鮮が、衛星と称するものを発射し成功させた。これは米国東部、ニューヨークやワシントンまで届く巡航ミサイルにあたるものだという。北朝鮮はもちろん日本も標的にした攻撃マニュアルを用意しているだろうが、やはり米国を狙わねば、極東の社会主義国として存在感は示せない。
実際、核弾頭を積む技術に達するのは相当先のことなのだろうが、例えばそれが米国東部に向けて北朝鮮の東倉里(トンチャンリ)から発射されるならば、上昇段階で日本のパックスリーが迎撃することが、集団的自衛権では認められない。
日米同盟とは、そのようなことをごく自然に行うことなのだが、日本の現行憲法でそれができない、そのために、近く総理大臣になる安倍自民党総裁は、憲法改正を目指すわけだ。先日、尖閣列島周辺の日本の領空を中国機が侵犯したが、そうした行為に対して米国は日米安全保障条約で対処すると言明している。
米国にとって、中国との摩擦は避けて通りたいことなのだが、日米同盟はやはり守りたい。それが、日本の安全保障を確たるものにするわけだが、日本側から米国の安全保障に貢献できる方途がないことは、片務的であると言わざるを得ない。米国に頼らざるを得ない状況の下で、集団的自衛権の行使ができる体制を整えるという決断は、憲法改正という日本国民にとってタブーに挑むことなのである。

December 06, 2012

写真日乗2012/12/06〜今日も悲しみのなかで〜

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撮影:2012/12/06 東京駅
GXR + GXR MOUNT A12 
 Voigtländer SUPER WIDE HELIAR 15mm f4.5

勘三郎さんの逝去から一夜明けて、今日は出勤、午前中は内勤で稟議書にハンコを押したり原稿を添削したり。それでも新聞紙上に載る追悼文が気にかかり、昼食時は片っ端からそれらを読んでいた。勘三郎さんの友人は、やはり同世代の者が多い。昭和30年生まれの江川卓、野田秀樹、32年生まれの大竹しのぶらだ。私もこの世代である。ということは、いつ病を得て、自身の最期を考えることになるのか、こころの準備をしておくべきか。
午後、ある大学関係者が数多く集まる会議に出て、壇上で説明をした。それを終えて、大学関係者のレクチャーを聴き、適当なところで会場を出たら、元上司に呼び止められた。その人は、すでに私が所属する組織を10数年前に退職し、いまは名の知れた大学で活躍している。それでも、元居た組織の今が心配らしく、「評判悪いぞ、現幹部は」と忠告された。石もて追われたわけではないが、やはり最高幹部の一人になれなかった恨み節かと思った。そういうことをいう先輩は彼一人ではなく、どうやら私は、彼らのはけ口となっているようだ。
所詮、人生は一期一会、理解してもらえる人がおらず去らざるを得なかった組織であっても、還暦を超えてまで、口汚く悪くいう必要はあるまい。少なくとも、私はそのようなことはしまいと思っている。

November 28, 2012

写真日乗2012/11/27〜糖類は癌の餌〜

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撮影:2012/11/27  東京・大手町
GXR + GXR MOUNT A12 
 Voigtländer SUPER WIDE HELIAR 15mm f4.5

近くにできたこの新しい高層ビルの1階ロビーにドーナツ屋ができた。1955年、ボストンで創業したアメリカのドーナツ店、ミスタードーナツである。このビルはファイナンシャルシティという名が冠されており、おそらくこれから外資系の金融証券各社がオフィスを置くことになろう。それをあてこんだ出店であろうか。
私は、同じ米系のスターバックスコーヒーには日参するが、ミスドは、この10年、入ったことがない。肉まんの違法食品添加物混入騒動が起きたのがちょうど10年前のことだから、おそらくその悪いイメージが頭にこびりついているのかもしれない。
そうでなくても糖類は、「癌細胞の餌」といわれるものである。癌細胞が自らの成長のために糖類を取り込む画像を見て以来、必要以上に糖類を取ってはいけないと自制している。
それでもマラソンのレースを走ったあとは、無性に甘いものが食べたくなる。少し迷ったが、結局、この店には入らず、近くのコンビニで小さな和菓子を買って我慢した。営業妨害をするつもりはないが、やはりミスドにはこれからも入るまいと改めて誓った次第。

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