☆祝☆日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞《ロードスター》
2005~06年の日本カー・オブ・ザ・イヤーに、マツダのロードスターが選ばれた。2位のトヨタ・レクサスGSの大差をつけての受賞である。
オープンカーで選ばれたのは史上初めて、確かに素晴らしい走りの車だが、レクサスGSとは対極をゆくつくりの車だ。
正直言って、ロードスターに豪華さはない。内装は、時代の趨勢から見れば、ずいぶんと質素で、軽量化を目指したために選ばれた樹脂も一部はずいぶんやわいものが使われている。シートの質感も必ずしも良いとは言えず、まあ褒め言葉を使うとすれば、「質実剛健」以外、思いつかない。
ロードスターは89年に初代モデルが登場、2人乗りスポーツカーとしてその販売台数はギネスブックに載っているほどの世界的スポーツカーだ。しかし、時代は内装の豪華さや楽な運転、あるいは走りより環境配慮などを競う方向になっている。そのなかで送り出したマツダへのエールが、この受賞につながったのだろう。
ロードスターは、ただただ運転をしていて楽しい車であるという点が唯一の特長だ。いわば一点集中主義の車が選ばれたわけであり、選考を行った人々は、ある意味、日本の車づくりに新たなメッセージを送ったものだと考えることもできる。
いつから車は楽しくなくなったのか。私はサラリーをもらって車を駆る運転手ではない。横浜というだ都市に住み、車など持たずにも生活することは十分可能だ。しかし車を運転したい。自分の大切な時間を車の運転にさきたい。そのためには、運転におもしろさが必要なのだ。
現在、所有しているRX-8もなかなか面白いが、かなり乗りやすく、内装もそこそこのできばえである。8がエンジンでは評価されたものの、カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれなかったのは、一芸に秀でたロードスターとは異なり、居住性やある程度の内装の質感など、二芸、三芸を追ってしまったためであろう。
もちろんロードスターは、ピュアスポーツではない。適度な馬力、トルクで、しっかりとチューニングされた足回りで、ドライバーが意のままに操れるという点を重視している。環境性能はあまり良くないが、東京の混雑した街中でも、道路専有面積は小さく、その意味で社会性は十分認めらる(いたずらにでかい車は、日本では反社会的だ)。
兎にも角にも、巨人トヨタの高級車レクサスGSを抑えての受賞に心から拍手を送りたい。
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