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May 03, 2007

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2007 第2日

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2007(熱狂の日音楽祭)第2日、昨日と同様、午後から会場に行く。今日から4連休だが、会場はかなりの人出で、家族連れ、カップルが昨年より多いような気がする。いわゆるクラシックマニアのオヤジ達はいることはいるが、どことなく影が薄い。それはそれで、この音楽祭の進化を示すものであり、歓迎すべきであろう。まずは今回の目玉でもある小曽根のガーシュインを聴く。

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Contax G2 Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 Fuji Pro 400


公演番号213 ホールA
2:30PM~3:30PM

小曽根真(p)
東京都交響楽団
井上道義(指揮)

ガーシュウィン:へ調のピアノ協奏曲
まずピアノ協奏曲、30分にもおよぶ本格的な協奏曲だが、ピアノ付きの交響詩のようなイメージの曲だ。
第一楽章は、大きくうねるような変化の連続に驚かされる。ダイナミックなオーケストラの序奏からメランコリックなピアノの旋律、小曽根のタッチは20世紀初頭の気分を良く表現している。
管の掛け合いで始まる第二楽章、それのチェロの独奏が受け継ぐ。ブルース風の曲想に移り、小曽根のピアノがリードしていく。カデンツアは20世紀の終わり頃のイメージか。
ふたたびダイナミックな第三楽章、ピアノは細かいパッセージを弾き、目まぐるしく転調していく。チックコリア風の感じもあるカデンツアは秀逸。
とても難しい曲で、オケも指揮の井上も、もちろん小曽根も実力を最大限発揮した演奏だった。

ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
この曲は、超有名曲だが、この曲がクラシックそのものであることを再認識させられた。その要因は、やはり小曽根のピアノにある。小曽根のタッチはクラシックのものである。それがなければこの曲は成立しない。もちろん、ビッグバンド用の版もあるが、今日演奏されたものは、極められた技術に支えられてはじめて聴かせるレベルになる。あくまでもクラシックの語法で芸術性豊かな演奏が求められるのだ。カデンツアも小曽根のオリジナルだろう。工夫に富んだもので面白かった。

二曲を通じて、小曽根の力量は十二分に示されたが、やはり昨年のジュノームに比べれば、その衝撃度はかなり弱いと思う。ジャズ・ピアニストが、ジャズに接近したクラシックを演奏すれば、当然、そのハードルは高くなるのは仕方ないところだ。それでもこうした世界に挑戦し続ける小曽根を私は高く評価したい。


公演番号235 ホールB5
5:00PM~5:45PM

プラジャーク弦楽四重奏団

ドヴォルザーク:「糸杉」より抜粋
同じ時間には、ホールAでコルボ指揮のフォーレ/レクイエムを聴くことができたが、やはりチェコの至宝プラジャークSQは聴き逃せないとうことで、こちらを選んだ。
今日唯一の自由席で、すこしで遅れた感はあったが、四列目右サイドに座席を得た。
「糸杉」はドヴォルザークの恋心を12の弦楽四重奏曲にしたもので、今日はその6曲を抜粋。この4人は、みなすばらしい技量の持ち主で、おそらくソリストとしても十分活躍できるだろう。アンサンブルも常時カルテットを組んでいるので、実に安定しており、安心して聴ける。抑揚、強弱とも納得できるものである。

スメタナ:弦楽四重奏曲第1番ホ短調 「わが生涯より」
この曲は、スメタナが自身の人生を回顧して書いたというもので、青年期、壮年期、そして晩年を緩急緩急の4楽章でまとめたものだ。
メロディラインは明確で、わかりやすいが、次第に暗く重いトーンに変化していく。それはスメタナが晩年、難聴に苦しんだためだといわれている。
演奏は、階調豊かなモノクロ写真のようである。これだけの名手が真摯に取り組んではじめて、この曲の真価が我々にも理解できるようになる。スメタナSQとは師匠・弟子の関係にあるプラジャークSQには、これからもチェコの民族性豊かな音楽を伝承していってほしい。


公演番号215 ホールA
7:15PM~8:00PM

小山実稚恵(p)
ウラル・フィルハーモニー管弦楽団
井上道義(指揮)

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調 作品30
ラフマニノフは、交響曲も協奏曲も大振りなフレージングが魅力だが、凡人が演奏することは許されない難しさが随所に仕組まれている。
小山は、1982年のチャイコフスキーコンクール第3位、85年ショパンコンクール第4位と二つの国際的なコンクールで入賞を果たしていて、すでにデビューから20年を年月を経て、大家の域に達しつつある。
私自身、ショパンの第1番ホ短調とチャイコフスキーの第1番変ロ短調をライブで聴いたことがあるが、小山が得意とするラフマニノフは聴いたことがなく、これを機会に是非、聴きたかった。
ホールA、21列の中央と、やや遠いが、オケとピアノのバランスなどを聴くには良い席だ。ピアニストにヴィルトオーゾ的要素を求めるこの協奏曲であるが、全体のバランスも重要で、今日のオケ、ロシアのウラル・フィルハーミニー管弦楽団の力量が小山をどうサポートするかに注目した。結果は、十全にそれをこなしていたと思う。
三楽章の構成は、「静謐」「美」「躍動」というものだが、小山は自身の技術を自在に操り、緩急、強弱をつけていく。特に第一楽章のカデンツアは複雑な和音で構成されるおり、狂気を感じさせるが、一心不乱にピアノに向かう小山にも狂気は芽生えているのか。
間奏曲的な第二楽章は、美しい旋律だが、小山のタッチはとてもシンプルで美しい。しかし曲想は徐々に激しさを増し、第三楽章への導かれる。
第三楽章は、第二楽章から休みなく演奏されるが、オケとピアノの一体となっていく様がすばらしい。速めのテンポで、聴き手を自身の世界に引き込んでいく。
フルオーケストラと小山のピアノは、まるで大蛇のように荒野を駆け抜けた。そんな印象を抱いた演奏だった。

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Comments

私は小山実稚恵さんのファンサイトを運営させて頂いている者です。
昨日のラフ3は最高の演奏でしたね!
ファンサイトにはコンサートのスケジュールや掲示板がありますので
ご利用頂けますと嬉しいです。
どうぞ、これからも宜しくお願いします。

http://www.geocities.jp/michiekoyama_fan/

Posted by: まさと | May 04, 2007 at 11:33 AM

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