村上春樹新刊 1Q84 その後その7
いくつか、村上春樹のインタビューを目にした。最も長いものは、「クーリエ・ジャポン7月号」巻頭インタビュー。
その中で村上春樹は、「実際、僕の仕事は嘘をつくことなんです。現実に色を添えること、想像豊かであること、人を楽しませること。もしかしたら、それは僕の人格の一部なのかもしれません。現実を別の形で表現すること。フィクションは”大いなる嘘”です。小説を書くとき、僕はできるだけ上手に嘘をつかなくてはならない。”偽のレンガで、真実の壁を築くこと”、それが僕の仕事です」と述べている。
また、相前後するが、「嘘をつくのが仕事の場合、誰よりも『真実』について知っていなくてはなりません」とも述べている。
周知のとおり、『1Q84』はオウム裁判の傍聴をもと書かれたものだが、村上の言葉通り、「偽のレンガで築かれた真実の壁である」と解して読み進めることが極めて重要である。
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