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September 12, 2009

9月の短歌作品

現実

 子に乳を飲ませるはずの胸ねむる腹さすりたる妊婦のもとで

 プライオリティシートに沈みこむからだ生きているのか死んでいるのか

 ポイントに差しかかるときマタニティマークの揺れて顔をしかめる

 背の高きサラリーマンが気づき立つ手招きすれば他のものきたる

 席の空きすぐにうめらる強固なる意志もつものまた属性おんな

 窓に顔ひとつうかびてたじろぎぬ阿修羅のごときわれの顔なり

 台風のさりて風音弱まりて迷い込みたる蝉のさわぎぬ

 カメムシのわが肩にある葉月尽changeは変化となりてせまり来

 日の射して汗ふきながら三叉路をまがれば冷気のほどよくのこる

 民主党政権樹立間近にてユーミンうたう「九月には帰らない」と

 海水を飲み込むごとき心地する「生きるためには仕方がないか」

 カフカかたる評論文を読みおもう脱官僚・政治主導の政策決定
 

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