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July 12, 2009 - July 18, 2009

July 18, 2009

トムラウシは、ほんとうに遠かった

家族を連れて、ずいぶん山に登ったが、自分が何度も登った経験のある山域、かつて小屋番をしていた山域ですら、緊張した。天候の判断に加え、登山道の状態などを把握しながら、ときには思い切った予定変更、撤退もした。

日本の夏山でも、間違えれば死ぬことを今回の事故は如実に示しているのだ。

トムラウシは、登った者の感覚からすれば、そもそもガイドツアーで登らせる山ではないが、業務上過失致死で捜査とは、警察の考え方もおかしいと思う。会社の関係者を逮捕したところで、問題は解決しない。

中高年の登山に対する心構え、体力増強の指南書でも、どこかがつくればよいと思うが、それでもこの夏、綺麗なお花畑の写真に誘われて、経験の浅い者たちが遭難と紙一重の状態で山には入るのだろう。

しかし登山のガイドツアーは、もうリスクがありすぎて、商売にならないだろう。中高年の経験の浅いハイカーが、本格的な登山の領域に入ってこなくなることを心から期待する。

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July 12, 2009

7月の短歌作品

鉄路  

 丸の内線のいくどか陽のもとに露わになりたるわけを知りたし

 三ヶ月ほどまえ染井吉野咲きし四谷見附に汗をぬぐいぬ

 ペンキまみれの作業着の男がふたり鉄路みつめる

 東西線乗り入れ中止のアナウンスに老女さまよう〈動輪の広場〉

 千代田線山手線を乗り継げば馬場にゆけるといえど拒みぬ

 あくまでも「東西線で馬場にゆく」老婆はいえりわが目を見つめ

 東西線とう名をもつ地下鉄わが国にいくつあるのか数えつつ聴く

 昼間と夜間のすきまのようであり老婆とはなすこの数分は

 南阿佐ヶ谷出口あたりにパトカーの静かにすすむひとかき分けて

 女高生の帰宅をいそぐ道々に警視庁とう制服の立つ

 旅をする時間も本を読む暇もなく四十年前の時刻表を買う

 地下鉄の車庫は地上に息づきて無人の歩道を照らしておりぬ

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